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今こそレコードで聴きたい名曲”

音楽ライター 近藤正義


 皆さんは今、どのような機器で音楽を聴いておられますか? おそらく殆どの方がCD、あるいは配信といったデジタル環境の下で聴いていることでしょう。昔は当たり前だったレコードやカセットは過去のモノとなり、すっかり聴く機会がなくなってしまいました。今となっては再生する機器も手元に無く、かつて夢中で聴いた想い出のレコードも押し入れの中に…、という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回ご紹介するのが、ティアック多機能オーディオ。レコードやカセットを聴くだけでなく、それらの音源を簡単にCDへ録音できる優れモノです。さあ、想い出のレコードを取り出して針を落とし、あの懐かしい音楽をもう一度聴いてみましょう!

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かつてレコードで売られていた音源も、今では殆どのモノをCDや配信で購入することが出来ます。でも、当時聴いていた音楽はアナログ・レコードで聴いたほうが雰囲気が出るものです。実際にレコード、CDの両方で存在するアルバムを聴き比べると、レコードのほうがCDよりも味のある再生音を楽しめるモノが多く存在します。 そこでこの機会に押し入れの奥に眠っていたアナログ盤(レコード)の素晴らしさを再確認してみたいと思います

ベンチャーズ『ノック・ミー・アウト』(1964年作品)

エレキの王様、ベンチャーズの名盤です。大ヒットした「10番街の殺人」を筆頭にビートルズ、サーチャーズ、ロイ・オービソンなど当時のヒット曲をエレキ・インストでカバーしています。ノーキー・エドワーズが弾くナチュラルに歪んだモズライト・ギターのサウンドは、レコードで聴いたほうが図太くてカッコいいですよ。ギターの弦に指が触れる瞬間のノイズ、そんなタッチまでが聞こえてくるようです。

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ビートルズ『レット・イット・ビー』(1970年作品)

これはビートルズが解散するちょっと前に撮影されたドキュメンタリー映画のサントラ盤という扱いの、バンドにとって事実上ラスト・アルバムでした。しばらくはスタジオ・ワークに凝っていたビートルズが、再びデビュー時のようにライヴ演奏に回帰し、少々荒削りなバンド・サウンドを聴かせてくれます。これこそレコードで聴くのが一番! 今でも「レット・イット・ビー」や「ロング・アンド・ワインディング・ロード」といった曲を無性に聴きたくなることがあります。でもベスト盤ではなくてこのアルバムの1曲として聴きたい、そんな気持ち分かっていただけますか?

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イーグルス『グレイテスト・ヒッツ 1971〜1975』(1975年作品)

L.A.が生んだアメリカン・スーパー・バンド、イーグルス。このアルバムは『イーグルス・ファースト』から『呪われた夜』までの4枚のアルバムからの選曲によるベスト盤です。何せそれまでのイーグルスのヒット曲が全て網羅されていましたからお買い得。とにかくアメリカでも日本でも大ヒットしました。初期イーグルスならではのアコースティック・サウンドの繊細な響き、後の『ホテル・カリフォルニア』に繋がるエレクトリック・ギター複数によるハードなギター・アンサンブル…、どちらもレコードで聴くと迫力が違います。

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ボズ・スキャッグス『シルク・ディグリーズ』(1976年作品)

大ヒット曲「ロウ・ダウン」をはじめ、レコードではそれぞれA面B面のラストを飾ったバラード、「ハーバー・ライト」「ウィアー・オール・アローン」など名曲揃い。ちょっとアーシーなR&Bやロックに都会的な味付けを施した、じつにお洒落なアルバムでした。そしてこのアルバムが提示したサウンドが、この後シーンを席巻するソフト&メロウ、AORへと発展したことは皆さんもご存知のとおりです。

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オフコース『We are』(1980年作品)

大ヒットした「Yes-No」をはじめとして「時に愛は」「一億の夜を越えて」「せつなくて」など人気曲を含む、5人体制のオフコースによる金字塔です。この当時はアナログ・レコーディングの技術が成熟を迎えた時期でもあり、もともと音響的に優秀なアルバムが多いのですが、このアルバムも然り。音と音の隙間までを聴かせるこのサウンド・クオリティーの高さをぜひオリジナルのアナログ・レコードで聴いてみて下さい!

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松任谷由実『昨晩お会いしましょう』(1981年作品)

アナログ・レコードのもう一つの魅力は、充分な面積の上でこそ! その効果を発揮出来たジャケット・デザインでした。このアルバムでは、ピンク・フロイド等のヴィジュアルで有名だったヒプノシスが手掛けています。ちょっと寂しい雰囲気の大ヒット曲「守ってあげたい」や人気曲「夕闇をひとり」が妙に懐かしい。この後、バブル時代へ向けてミリオン・セラー、ゴージャス路線を邁進するユーミン。それを象徴するかのように、サウンドもアルバム・ジャケットもデラックスです。そして世の中も、アナログ・レコードからCDへの移行期を迎えます。

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ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮『ベートーヴェン:交響曲第9番』(1976,77年録音)

20世紀のクラシック音楽界において最も著名な人物の一人、カラヤン。初めて買ったクラシックのレコードがカラヤンの指揮だった、という方も多いと思います。さて、このアルバムは巨匠カラヤンがベルリン・フィルとの最強コンビネーションで残した名演の一つです。
録音のレンジが狭いうえにデッドな音響という音源なのですが、逆にリアルな質感の迫力に圧倒されます。ところで、レコードの次世代メディアとなったCDの開発段階において、収録時間である【74分】はカラヤンの「ベートーヴェンの第九が収まるようにして欲しい」という要望から決められたというエピソードをご存知でしょうか?

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 こうやって聴いてみると、やはりある程度の音量を確保した状態で聴いたときのアナログ・レコードの臨場感は格別です。暖かみのある音像と耳に優しいナチュラルな音質には、目の前で楽器が鳴っているかのような生々しさが宿っています。こればかりはデジタル技術の結晶であるCDでは、まだまだ完璧な再現が出来ない世界なのです。だからこそ、アナログ録音された時代の音楽なら、ぜひとも本来の再生ソースであるアナログ・レコードで聴いてみることをお薦めします。表と裏にそれぞれ1曲ずつというシングル盤ならではのキャッチーさも魅力的です。そしてLPならA面ラスト曲、B面1曲目といったCDには存在しない場面設定がアルバム1枚を1つの作品として聴いた時に、ドラマチックな展開を盛り上げてくれることでしょう。

近藤正義(こんどう まさよし)プロフィール 音楽ライター/評論家/コンパイラー 1958年生 まれ。家族は妻と猫。1998年よりライター活動を開始。主に70年代のロック/ソウル/フュージョン/AORなどを愛好し、“聴く・観る・演奏する” と3拍子揃ったミュージック・ライフの実践を目指す。音楽誌Guitar Magazine、Bass Magazine、レコード・コレクターズ、JAZZ JAPAN、intoxicateなどに執筆の他、CDやDVDのライナー・ノーツ、コンサート・パンフレット作成、航空会社の機内音楽プログラム作成な どで活躍中。

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